まずはゲームの進行の仕方を覚えましょう。大切なお金を賭けるわけですから、ルールや勝ち方は知っておくべきでしょう。いつプレイヤーがスタンドするか、バンカーがヒットするかといった細かい条件を覚えるのは面倒かもしれませんが、何が何だかわからずに賭けていたら、たとえ勝ったとしてもすっきりするはずがありません。
バカラというと映画などから連想する高価なスーツに身を包んだ大金持ちが嗜む高尚なゲームを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、ルールはとても単純なので勝つためにジェームズ・ボンドのような頭脳や勇敢さは必要ありません。その華やかなイメージとは裏腹にバカラはつまるところ2分の1を当てる丁半博打なので、簡単なルールと賭け方を覚えるだけで準備は完了です。モナコのきらびやかなカジノでもオンラインのライブテーブルでも通用するバカラの遊び方ガイド、さあ始めましょう!
正式なバカラゲームは大きな腎臓の形をした12人掛けテーブルで2人のディーラーとコーラーによって行われます。それぞれの客の前のラシャには賭ける場所が2箇所(プレイヤーとバンカー)区切られていて、さらにタイ(プレイヤーとバンカーが同点)に賭けるための場所もあります。アメリカ(または一時流行った違法な日本)のカジノで一般的なものはプントバンコと呼ばれるバージョンです。全員の客が賭け終わると、プレイヤーとバンカーそれぞれに2枚ずつのカードが配られます。合計が9に近い方が勝ちになります。例えばプレイヤーの手が8でバンカーの手が3だと、プレイヤーに賭けていた客全員が勝つというものです。同点の場合はタイ(ドロー)になり、プレイヤーとバンカーのベットは返却されてタイに賭けていれば賞金がもらえます。
バカラ プロ 賭け方 – の賢いベットと賢くないベット
勝ちたければ避けるべきなのがドローベットです。配当が高いのでこれに賭けるのが好きな人も多いのですが、ハウスエッジが14%もあるベットは残念ながら必勝戦略とはかけ離れたものです。次に知るべきはオッズです。プレイヤーかバンカー、選択は2つしかないので単純に見えますが、実はわずかに違いがあります:- バンカ – 45.843%
- プレイヤ – 44.615%
- タイ(ドロー) – 9.543%
バンカーベット
オッズがわずかに高いこともあり、一見するとバンカーへのベットがバカラ必勝法に見えるかもしれません。確かに50%以上勝てるのですが、だからこそカジノ側は客がバンカーに賭けて勝った場合に5%のコミッションを配当金から引くのです(これは元のベットからは引かれません)。ただし、この5%を含めても理論上のトータルではバンカーがプレイヤーよりも有利であることに変わりはありません。 もう一点、肝に銘じておくべきことがあります。プレイヤーが何度も続いたから次もプレイヤーが出やすい、逆に次はバンカーしかありえない、などと本気で信じ込んでいるバカラプレイヤーは多いのですが、これらは迷信以外のなにものでもありません。何度同じ目が続いたとしても、ディーラーがイカサマでもしない限り次に勝つのは(厳密にはバンカーがわずかに有利ですが)プレイヤー、バンカーともにほぼ2分の1です。基礎的な数学で立証されてしまうので、これは覆しようもありません。それでも何かしらの法則を自分で探し出してすがってしまうのがバカラの魅力でもあるのですが。出目 | 組み合わせ | 確率 | バンカーベット還元率 | プレイヤーベット還元率 | 8倍配当のタイベット | 9倍配当のタイベット |
---|---|---|---|---|---|---|
バンカーの勝ち | 2,2922,252,566,437,888 | 0.458597 | 0.435668 | -0.458597 | -0.458597 | -0.458597 |
プレイヤーの勝ち | 2,230,518,282,592,256 | 0.446247 | -0.446247 | 0.446247 | -0.446247 | -0.446247 |
タイ | 475,627,426,473,216 | 0.095156 | 0 | 0 | 0.761248 | 0.856404 |
合計 | 4,998,398,275,503,360 | 1 | -0.010579 | -0.012351 | -0.143596 | -0.048440 |
プレイヤーベット
バンカーベットは一般的に有利とされていますが、ベッティングシステムなどを使う場合は話が別です。例えばマーチンゲール法(倍プッシュ)のような戦略をとるとなると、コミッションを引かれるバンカーでは旨味がありません。どういうことでしょうか? 最初に$10から始めると、5連敗で$310負けることになります(10 + 20 + 40 + 80 + 160)。次もバンカーに$320賭けて、やっと勝てたとしましょう。すると$624が戻ってきます。最後のベットの$320に加えて、5%のコミッションを引かれた配当の$304です。ここまでに費やした額は$630(10 + 20 + 40 + 80 + 160 + 320)なので、利益が出るどころか$6のマイナスになってしまいました。プレイヤーに同じ賭け方をしていたとすると、最初に賭けた額がきっちりと収益になります。オッズは不利ながら、ベッティングシステムを使う際はプレイヤーに賭け続けるのが得策になるのです。タイ(ドロー)ベット
バカラはカジノのテーブルゲームの中でもブラックジャックに次いでハウスエッジ(テラ銭)が低いことで知られていますが、タイベットを含めるとこの評判はガタ落ちしてしまいます。バンカーベットが1.06%のハウスエッジで一番お得、プレイヤーベットも1.26%と申し分ないのですが、タイベットだけがなぜか14.4%と、ほとんどボッタクリと言ってもいい設定になっているのです。当然、どんな状況であれ賢いベットと呼べたものではありません。ありがたいことに、タイベットはプレイヤーかバンカーに賭けた上でついてくるオプションです。最適な戦略は、無視して一切賭けないことです。たとえタイが出たとしてもプレイヤー/バンカーベットは戻ってくるだけなので、一息ついたと思って次のベットに備えましょう。バカラ プロ 賭け方 システム – 必ずしも無駄ではない?
他のテーブルゲームで使えるベッティングシステムはバカラでも使えます。ダランベール法といった単純なものからラブシェール法のような複雑なもの、さらにはパーレイ法やマーチンゲール法といった有名な倍プッシュのシステムまで多くのバカラプレイヤーが採り入れています。フィボナッチ法や1-3-2-6システムといった バカラ プロ 賭け方 システムについてさらに詳しく知りたい方は、当サイトに専用ページを設けているのでご覧ください。ポジティブプログレッション
「ポジティブプログレッション」とは、勝つたびに賭け額を上げ、負けたら下げるシステムの総称です。ポジティブプログレッションはネガティブプログレッションに比べてバンクロールへのダメージが小さいことで知られています。「倍プッシュ」もこれの一種です。理論的には、運よく勝ち続けることができれば大勝できて、連敗が続く時は最小限に被害が抑えられるシステムです。ポジティブプログレッションが各々のベットの結果に影響することはなく、またリスクも小さく抑えられるのが特徴です。ネガティブプログレッション
ネガティブプログレッションはポジティブプログレッションの正反対のものですが、バンクロールが大ダメージを受ける可能性があります。基本的には負けるたびに賭け額を上げ、勝ったら下げるというものです。一見理にかなっているので、ギャンブラーの中でもこれを好んで使う人が多いのも納得です。賭け額を上げ続ければどれだけ連敗してもそのうち一発で取り戻せるという理論です。 しかし詳しく仕組みを紐解いてみると、その欠陥が見えてきます。単純に倍々賭けを続けるといつか資金が尽きてしまう時がきます。しかしそれ以前にカジノではベットに上限額を設定しているので、資金が無限にあったとしても結局これは成り立ちません。システムと適用方法を本当によく知り尽くしていない限り、いずれ大変な目に遭うことになります。フラットベット
ネガティブ/ポジティブプログレッションのように賭け額を変え続けないといけないシステムとは違い、フラットベットシステムは勝敗に関係なく一定額を賭け続けるというものです。連敗する際にリスクが小さく抑えられるのが特徴です。では、この戦略を使って最大限勝つ方法は?フラットベットで勝つ唯一の方法は、50%以上の確率でプレイヤーかバンカーかを当て続けることだけです。フラットベット戦略を使うということは、同じ額を毎回賭け続けるということです。リスクは最小限に抑えられる代わりに、大勝はそれほど望めません。ゲームにまだ慣れていなくて、ルールを覚えている段階であればこれがおすすめです。 ネガティブ/ポジティブプログレッションの代わりにフラットベットシステムを使う利点は?- フラットベットの方が最終的に勝つチャンスが大きい 賭け額を上げる必要がなく資金が底を尽く危険性が低いので、長く粘って後半に巻き返す、といったことも可能になります。
- 多くの回数を賭けられる。 勝った後も負けた後も賭け額を上げないので、より多くの回数が賭けられます。
- ルールにまだ慣れていない時に安心。 シンプルでリスクも低いフラットベットは初心者にも最適です。計算もいらず、カードの条件などを知らなくてもバカラが楽しめます。
ラウンド | 勝ち/負け | 賭け額 | 結果 |
---|---|---|---|
1 | 勝ち | $1 | + $1 |
2 | 勝ち | $1 | + $2 |
3 | 勝ち | $1 | + $3 |
4 | 負け | $1 | + $2 |
5 | 負け | $1 | + $1 |
6 | 負け | $1 | 0 |
バカラでカードカウンティング – 不可能に近いながら理論的には可能
1964年にエドワード・オークリー・ソープが出版したBeat the Dealerによってブラックジャックのカードカウンティングは誰もが知るところとなりました。今まで何万人ものプロとアマチュアによってその有用性は 証明されています。もちろんこれに注目したのはプレイヤーだけではありません。現在のブラックジャックはカジノも一番監視を強めているゲームになっていて、カードカウンティングの疑いがかけられるとカジノに出入り禁止になってしまうほどです。しかしギャンブラー側も黙ってこれに従うだけではありません。この貴重なスキルの使い道を他のゲームに見出しているのです。それがバカラです。 そうです、ブラックジャックでカードカウンティングが困難になった今、バカラが一番人気のカジノゲームの座を奪うことも夢ではないかもしれないのです。ただし理論的にはバカラのカードカウンティングは有効ながら得られるエッジは非常に小さい上にブラックジャックと比べてかなり複雑なので、時間と労力に見合うほどの価値はないかもしれません。それでも興味がある人には、当サイトでバカラの完全版カードカウンティングガイドを用意しています。資金管理の重要性
プログレッションシステムを使うことにしたなら、資金管理には特に注意しなければなりません。いかなるシステムであれ、賭け金を増やしていく必要があるものは一度ハマると危険です。マーチンゲール法であれパーレイ法であれ、最初に予定した金額以上は絶対に使わないようにしましょう。バカラは運任せのゲームなので、いつ連勝するか連敗するかは誰にも予測しようがありません。負けてアツくならずに勝っているうちにやめることが鉄則です。- MasterCard
- Visa
- Skrill
- PayPal
- ApplePay
- PaySafeCard
- Neteller
- Entropay
- Fast Bank Transfer
- Bank Wire
- Cheque
- ニアミス もう少しで勝てるのに勝てず、そろそろ流れが変わると思い込んで賭け続けてしまう。
- コントロールできるという幻想: サイコロを振ったりバカラでカードを絞ったりする行為によって出目をコントロールできるという幻想に陥ってしまう。
- ギャンブラーの迷信: 理論的に間違いであると証明されているにも関わらず、特定の結果や負けが続いた後に逆の現象が続いて確率的に勝敗などが短期間で収束するということ。